和歌山県 早和果樹園とICT農業

DSC_0198_まちむら交流きこう(一般財団法人都市農村漁村交流活性化機構)が主催する、農村漁村コミュニティビジネスセミナーに参加してきました。同機構の神田の事務所で行われたセミナーは、少人数のセミナーでしたが、有料だけあって、内容は濃いもので大変満足。

最初は、日本一のみかんの産地である和歌山県の株式会社早和(そうわ)果樹園 代表取締役 秋竹様 からのお話。
これまでの歩みと味へのこだわり、農産加工への展開と、ヒストリーをお話いただきました。
伊勢のおかず横丁で販売している様子は、テレ東のワールドビジネスサテライトでも紹介されたそうです。
こだわりの発信力がすごく、「早和果樹園 動画」で検索してみると、社長が丁寧に語る動画がたくさん出てきました。良いものをつくり、同時にそれを伝えること。両方あって初めて商売は成り立つのですね。

社是は、「にっぽんのおいしいみかんに会いましょう」。
みかんが市場に溢れる中、意を決して共撰の法人を設立した当初から、とにかく一般のみかんとは一段階違う「おいしいみかん」をつくるということにこだわってきたそうです。
私自身農業者として、農業者、食べ物の生産者として当たり前の、そして、ど真ん中の志の大切さに気付かされました。
おいしさを追い求めることが、農業者の基本の基本ですね。

コツコツと努力を重ねて大きく成長してきた同社。社長に「ターニングポイントを一つあげると何ですか?」と質問させていただきました。
社長は、「7農家で法人を設立した時だと思います。みかんが市場に溢れている中で、利益が出にくい市場環境の中、新たに商品加工への挑戦なども含めてなんとか前に向けるようになった」とお答え下さいました。
「覚悟」というんでしょうか、気持ちがあっての経営なんですね。
カタチとしての法人化には意味がありませんが、法人化というカタチを選んだことで覚悟が決まって前進するパワーが出てきた。
非常に勉強になる言葉をいただきました。

加えて、思いがけずラッキーなことに、この早和果樹園さんは、以前新聞記事でチェックしていた、富士通と一緒にみかんの実証事業をしている農業者さんでした。
富士通さんとの取り組みの内容もお伺いでき、講演終了後には個別にずいぶんと細かい質問までしてしまいました。
富士通さんと一緒に取り組んだことで、新しい気づきをたくさんもらったというお言葉が印象的でした。

20140131_早和果樹園様
(出所:株式会社早和果樹園ホームページ)

講演のもうお一方は、コーソー経営研究所の所長 後久(ごきゅう)様。
地域活性化プランナーとして長年地域活性と農商工連携、6次産業の支援に携わってきた方で、具体的で実践的な6次産業化の要点を学ぶことができました。

やっぱり、実践している人の話を聞くと、いろいろな気づきが得られますね。
早和果樹園さんの「味一しぼり」。本当に美味しそうだったので、早速オンラインショップで購入しちゃいました。


十勝しんむら牧場&おおやま夢工房

6次産業化セミナーを聞きに、埼玉県の大宮に行ってきました。

大宮の地に立ったのは久しぶり。
高校時代はサッカーの遠征などでよく立ち寄った街ですが、駅の様子も変わっていてほとんど記憶が蘇らない。
年月が経って少しずつ街の様子も変わっているのか、単に物忘れがひどくなってきたのか。

さて、今日のセミナーの目玉は事例発表のお二人。
お一人は、有限会社十勝しんむら牧場 代表取締役社長 新村様
もうお一方は、株式会社おおやま夢工房 専務取締役 総支配人 緒方様

新村様が紹介された、「十勝しんむら牧場の「在り方」」という資料にはグッときました。

「食べる人のための農業を実践し、次世代に継承し続ける企業」

という経営理念を中心に置き、お客様、スタッフ、お取引先様、地域、社会、土、動植物、環境といったピースをジグソーパズルに見立てて並べられています。
経営的には足下にも及びませんが、自分の農業経営の理念とも近いところがあって学ぶところが多くありました。

緒方様からは、中山間地にあって「梅」という地域資源に徹底的に力を注ぎこんで、ついには、世界リキュールコンテストで金メダルを獲得するまでに至ったお話。
ニッカウヰスキー様とのコラボの経緯なども含めて、地道で具体的で優しく、力強く、夢のあるストーリーでした。

お二人に共通して感じたのは「一点集中」の力強さ。

「一点集中」というのは、ターゲットを絞ることですね。
そしてそこを「深掘り」することとよく言われます。
しかし、最近感じているのは、その本質は実は「深さ」にはないということ。

図示したように、一点に集中すると、単にその点を深くできるということではなく、「その向こう側」の広い空間に飛び出ることができる。
「その向こう側」には、無限の空間が広がっている。どこまでもどこまでも、広げていける、追い求めていける。

勘違いしていました。
「一点集中」するのは「怖い」ですよね。
ターゲットを絞る、一つの強みにこだわる、商圏が狭くなる、売上・利益が十分確保できるのか?本当にそのお客様だけでよいのか?

でも、実は怖いことはなにもなかったんですね。
「一点集中」すれば「その向こう側」に行けるんですね。

一点集中
 


日々是新

2014-01-05 17

トゥモローズの創立から7回目の正月を迎えた2014年。自宅の事務所スペースに神棚をお祀りすることにしました。
毎朝、神棚に向かい、平和に朝を迎えられたことに感謝し、そして、決意新たに今日に真剣に向き合います。

忙しい日々の中、光陰矢の如しで毎日が過ぎ去っていきます。
そうこうしているうちに年の瀬、年始を迎え、紅白や箱根駅伝をみながら、なんとなく穏やかな気持ちで一年を振り返ったり、新年に想いを馳せたりしている毎年。
それはそれで、そういう気分に浸れるのは有難いことなので、嫌いではないのですが、
一方で、振り返ってみると、どうにも毎年成長していない自分に気が付くのです。

創業以来、本当に多くの方のお力添えもあり、なんとか一家が生活していけるだけのお仕事をさせていただいていますが、
創業時の原点を思い起こせば、どうにも小さくまとまっている感が否めない。
毎年同じようにゆるゆると繰り返しているだけでは良いわけがない。
しっかりと社会のお役に立つことこそが創業の原点。そこに立ち返ろうと。

もちろんこれまでも、神田明神のお札を事務所スペースに飾り、仕事の節目で感謝してお礼をしてきました。
しかし、この「節目」というのが曲者だったようです。聞こえは良いですが、要するには「思いついた時」ですね。
そこで、これをやめて、毎日、毎朝、お参りをし続けることにします。
強制的に自分を振り返り、そして、誓いをしていく。毎日新しい価値を提供できているか自分に問い続けます。

ググってみると、「日々是新」という言葉が見つかりました。