HACCP義務化 農業者・中小企業には「経過措置」か

日本農業新聞の記事です。
2年後をめどに、HACCP(危害分析重要管理点)の導入が義務化される見通し。
この点は、これまでも専門誌や経済関係のメディアでは議論されてきた論点ですが、
農業者向けの日本農業新聞の一面トップ記事になっていた点に注目しました。

HACCPの義務化は、ロンドンオリンピックでの食材調達でGAPとかHACCPなどの
規格適用が進んだことで、2020年の東京オリンピック・パラリンピックでも同様
な対策が必要、ということで、これまで自分とは関係ないね、ととらえていた
食の関係者・農業者も関心を高めている、という背景だと思います。

記事によれば、大手は8割、中小は3割が現在のHACCP導入率だそうです。
大手でも2割は未導入なんですね。論旨とそれますがここにびっくり。
で、問題は中小7割が未導入。
ここに6次産業化に取り組む農業者も含まれます。
「経過措置」は検討されているとありますが、「例外」という考え方ではないようですから。
10年先を見据えた商売をプランする上では、HACCP対応も必須要件になりそうです。

HACCP対応をサポートするITは確かにありますが、本質的には企業の負担は増えます。
要するにはこれまで管理していなかったことを管理するようになるわけですから、
手間暇は確実にとられるわけですね。
手間が増える→品質は変わらない→売り上げは変わらない。
これでは何のためかわからない。

手間が増える→品質を上げる→売り上げを上げる。
HACCPも投資の一つと考えて、それをフル活用・使い倒してやる!というような
意気込み・マンドセットがあわせて必要ですね。

(2016.5.25 日本農業新聞)


音響通信 車内放送に活用

スマホのマイクは人が聞こえない周波数の音も拾える。
これを利用した「音響通信」「音波通信」を活用したソリューションが少しづつ増えています。

JR東日本が2014年から提供しているアプリでは、ドコモのAir Stampというサービスを活用していて、
アプリを使っている人の位置を音波で検出し、適切な案内を出すというもの。
先日のリテールテックでは、他の企業でも同様の音波通信のソリューション展示も見られました。

そして日経MJの記事。
都営地下鉄と京急が実証実験を始めるそうです。
車内放送や案内板の情報を、音響通信を使ってアプリに送信。
アプリでは、英語・中国語など6か国語に対応して情報表示する。

これって便利ですよね。
自分が外国観光した時をイメージすれば、パリの地下鉄やローマの遺跡の前で
日本語で適切な情報提供してくれる。
Googleさんに頼ればいろいろ情報は出てくるけど、現実には屋外で情報検索するのは
やりにくいし、スマホに集中しすぎるとひったくりなどの防犯面でも心配。
これに自動翻訳機能が組み合わせるとまた、さまざまな応用もできそうです。

ITはもっともっと社会を幸せにしてくれそうです。

(2016.5.23 日経MJ)


ビジネストレンド:食品6社 共同配送

大手食品メーカー6社が商品配送・物流拠点利用の共同プロジェクトを始動という記事。
 味の素
 カゴメ
 ミツカン
 日清オイリオグループ
 日清フーズ
 ハウス食品グループ本社

F-LINEという食品企業物流プラットフォームを構築し、ドライバー不足や
物流効率化、さらには、Co2削減や環境保全にもつなげる取組み。

具体的には、関東ー関西間の共同往復輸送、北海道で倉庫や車両の共同利用、
配送拠点の集約、などを計画しているそうです。

ビジネストレンド、という視点から感じるのは、今後、こういった共同事業は
自然と増えていくだろうということ。

高度成長期、バブル・ポストバブルと時代を経ましたが、
戦後完成した企業・企業グループの縦割りの産業支配構造のまま
現在も続いています。

もちろん、銀行や百貨店、電機メーカーなど、消滅・合従連衡という
流れは見えますが、縦割りのプレイヤーが少しずつ減っている、という
動きにすぎません。

いわゆる統合効果ですが、それも少しずつ見えにくくなる。
かといって食品メーカーが数社までに資本統合することも考えにくい。
背に腹は代えられぬ、ということで、事業の、とくにコストセンターの
部分を共同運用化、あるいは、業界共同出資の子会社化、という
流れは避けられないでしょう。

ただそこでは、業務量が集約されることで、投資対効果が高まりますので、
IT・IoTの投資とそれに対応する生産性向上効果も上昇することが
大いに期待できる。
社会としてもすっきり生産性が高まっていく。とってもいいことですよね。
働いている人たちも、単なるコストセンターではなく、その業界・業務の
本当のプロフェッショナルとなる。
(なんだか、IT業界で20年前にあった、社内情報システム部門のアウト
ソーシングの話と似たようなところがありますね・・。)

縦割り支配構造になれた経営者世代が引退し、ポスト縦割り世代が
経営者世代になると、こういう共同事業の話はどんとんと進んでいく
ように思えます。

「自分たちで全部コントロールしなければ済まない」というなんでも自前
主義は無意味、という判断。
ROA的にも、社会的損失からみても、両者にメリットがあるのなら、
なんでも自前主義は捨てて一緒にやりましょう。
とっても合理的かと。
地域の主要産業ともなりますね。

発表資料 http://www.nisshin.com/company/release/details/pdf/151113.pdf
※発表自体は2015年11月13日ですね。


(日経産業新聞 2016/3/16)


不動産仲介 × 老人ホーム

ニッチですねー。
ノウハウの応用。
こういうのがビジネス開発の王道というのでしょう。

大阪の笑美面(えみめん)という会社。
老人ホーム業界に不動産仲介では当たり前の仲介業という概念を持ち込んだそうです。

ビジネスって難しく考える必要ないんですよね。
難しく考えるものって、もはやその時点で外れてる。
こういうシンプルだけど、着実な需要があるマーケット。
これの発掘はまさに王道。

もちろん、単なる仲介ではなく、老人ホームを65項目にわたり調査してスコアリング。
利用者にとって終の棲家となる場所であり、徹底して納得できるような
サポートをしてあげている。
ハートがありますよね。

老人ホームの入居をあきらめて孤立死につながってしまう不幸を減らす、
そういう社会的使命と、ビジネスモデルがマッチしたこの会社は強いと思いました。

http://emimen.jp/

(日経産業新聞 2016/3/4)


「ココカル」を体験してきました。グリーンツーリズムへの可能性は?

ITコーディネータの勉強会仲間でもある、株式会社軽井沢IT経営センターの高見社長が軽井沢で展開しているサービスが「ココカル」。
ココカルHP

軽井沢の名所や旧跡を紹介するGPS機能付きの音声ガイドサービスです。
要するには、軽井沢の町中を散策しながら、音声での旅の案内を楽しめるサービスというもの。

地域の意外な歴史にスポットライトをあてる、という面で、グリーンツーリズムにも大いに活用できるものではないかということで、実際に詳しくお話をお伺いし、軽井沢の町を散策しながら実体験してきました。

二日間にわたって、高見社長自らサービスやシステムの内容、軽井沢のガイドをしていただきました。

半径20mの円形のエリアを設定します。
そのエリア内に入ったら音声ガイドが自動的にながれるもの。
侵入方向(例えば、建物を右手にみながら侵入)を定義すれば、「右手に見えるのは・・・」など、より分かりやすいガイダンスが可能。
エリアを設定

ガイドの文章を設定します。
設定した文字データを認識して自動音声が流れます。
テニオハや句読点を正しく入力するのがちょっとしたテクニック。文節も理解して正しく音声認識してくれます。
英語、中国語にも対応。
ガイド文を登録

軽井沢の町中のどこに音声案内が既に設定されているかを説明してもらっています。
その上で、どのルートを歩いていくか、わいわい調整。
軽井沢駅から旧軽井沢に向かい、雲場池までを徒歩で回ることにしました。
ルートはどうしようか?

これがココカル端末です。
ベースはソニーのウォークマンですね。もちろん、必要な機能だけに絞ってます。
バッテリーは十分一日もちます。
これがココカル端末

散策しながら音声ガイドが流れてくると端末を耳にあてて(イヤホンもあります)ガイドを聴きます。
3時間ほどの散策(ウォーキング)でしたが、時間を忘れて楽しめました。
これなしで散歩していたら、もっとあっという間に歩いてすぎるだろうところで、フト足を止め、その場所の歴史などを聞くと、その当時にその場に立っているかのような不思議な感覚になりました。
音声ガイドをきく

今回のウォーキングのゴールは「雲場池」。
ココカルのホームページのトップ画像しても採用されているこの池は、四季折々で様々な表情を見せてくれる水場。天皇陛下も散策されるとか。
 雲場池

 
で、使ってみての感想ですが、なかなかどうして面白いものでした。
こういうものって、スマホが普及した今日では、観光アプリとしてスマホに入れて見ればいいじゃない、と思いがちですよね。実際、そう思う自分もいた中で実体験してみましたが、こういういわば「単機能専用機」というものは、逆に極めて効果的なものだと感じました。

よく、「なんでもできるものは何にもできない」なんて言われますが、「単機能専用機」は、ソレしかできませんが、ソレはとても使い勝手の良いもの。
具体的には、ココカルの場合、突然強制的にピロピロリーン(ちょっと違う音だったかもしれませんが)と鳴って、そのエリアのガイドを語りだしてくれます。
この強制感が良いのです。
もちろん、聞きたくなければスキップとか無音にすればよいわけですが、今その場に最適な情報を届けてくれる。
確かに、スマホを手にしていれば、例えば「万平ホテルは・・・」とか、検索して情報を得ることも可能ですが、歩きながら読むことはできません(アルキスマホはそもそもNGですね)し、どこに何が書いてあるかわからないサイトから必要な情報をピックアップしなければなりません。
「自由」なんだけれども、それゆえに「自己責任」でもある。
ある意味、自由って、面倒なことでもあるんですね。

ココカルの場合、もともと観光目的で歩いていますから、その場に応じてガイドが聞けるのはとってもラクで良い。しかも、ガイドを聴きながら歩き、風景や建物など、目から入る景色も楽しむことができます。
わざわざ検索しなくて済むという便利さは、新しい感覚でした。

軽井沢の場合、自転車で観光、というのは昔から良く聞きますが、ココカルでおススメなのは、ウォーキング。
ちょっと長い距離をウォーキング的に歩きながら観光していく。
自転車だとすっと通りすぎていく景色も、自分のペースでじっくり楽しんだり先を急いだりもできます。

グリーンツーリズムの分野では、「フットパス」というものが少しずつ人気になっていますが、これにココカルは最適と感じました。
里山の景色を楽しみながら、道端の道祖神の歴史を聴いたり、湧き水にまつわる伝承を知ったり、時には、当地のその時期の農産物を知ったりと、歩いているがゆえに、ゆっくりと、じっくりと、その地を味わい楽しむことができる。

ココカルは、グリーンツーリズムに最適なIT、そう感じました。

ココカル、チェックしてみてはいかがでしょうか?
ココカルバナー


WordPressでHPを簡単に作る

当社はHP制作のプロというわけではありませんし、プログラミングがゴリゴリとできるわけでもありませんが、いわゆる世の中に無料から使える便利なITツールを上手く駆使することには長けているので、HPもオープンソースのブログ管理ソフト「Wordpress」を使ってクイックに制作しています。

当社代表が制作・運用しているサイトがいくつかありますので、事例として掲載しておきます。

株式会社トゥモローズ
トゥモローズサイト
 
もちろん、当社サイトもWordpressで内製で制作しています。
ベースとなるWordpressのテーマをインストールした上で、必要なコンテンツを制作し、アップし、あわせて、テーマのどのような機能を使ってどのように表示させるかを、それなりに手を入れて制作しています。

あびこブルーベリーガーデン
あびこブルーベリーガーデンサイト
 
当社代表が経営する千葉県我孫子市のブルーベリー摘み取り園「あびこブルーベリーガーデン」のHPです。
こちらは、有料のWordpressテーマを導入して、ほんの少しだけ手を入れて使っています。
ポイントは、最初の画面でお客様が期待することを全て解決すること。
SEO対策に力を入れていることです。

一般社団法人千葉IT経営センター
千葉IT経営センターサイト
 
当社代表が理事を務める、千葉県の独立ITコーディネータ組織である一般社団法人千葉IT経営センターのサイト。
このサイトは、新規顧客の誘導よりも、名刺交換させていただいた皆様に、詳しく当社団のことを知っていただくための情報発信サイトと位置付けています。
また、セミナー案内なども掲載し、Facebook等のSNSと連動する形で告知しています。

日本農業情報システム協会
日本農業情報システム協会サイト
 
このサイトでは、レスポンシブルといって、PCだけでなく、スマートフォンやタブレット端末からサイトにアクセスしても、表示を自動的に最適化できるテンプレートを採用しています。
テンプレートそのものは、上の3つよりも随分と凝ったつくりになっていますが、使い方がわかればとても便利に使えます。
ちなみにこのサイトは一晩で立ち上げました。
 
なお、Wordpressに限らず、Jimdoやみんなのビジネスオンライン、stores.jp、thebase.in、などの様々な便利ツールが登場しています。
これらの便利ツールを上手に使うことで、HP立上げの時間を短縮したり、コストを抑えたりすることができます。
「きれいなHP」とか「かっこいいHP」というビジュアル重視のサイトでなければ、例えばお問合せや資料請求を増やしたい、ということであれば、こういった便利ツールを使って立上げのスピードとコストを短縮し、むしろ、貴重な時間をどんどんとコンテンツを工夫してカイゼンしていく、そちらに費やすことを当社はおススメしています。