【中小企業とIoT】「見える化」 その先にあるもの

IoTへの関心の高まりもあってか、「見える化」という言葉が最近のメディアで語られる機会をよく目にします。

「見える化」とは、日頃は把握しにくい事象や情報を、人の目に入りやすいように加工して提示すること。

IoT関係であれば、センサーやRFIDを使ってモノの動きを計測してグラフ等で表示してあげる。
一般的なITであれば、毎日の売上をリアルタイムで確認できるようにする、とか、
コールセンターで受電した要望をキーワード別に集計してどんな声が寄せられているか確認する、とか、
レジ横に置いたメモに来店客の属性を正の字で記録するなんてのも見える化の取組みですね。

さて、ここで肝心なのは、見える化はなんのため?という視点です。
見える化というのは手段ですから、何らかの目的がある。
目的を見失うと手段に汲々とする。

見える化の目的は何か?

わたしは最近お客様にこういう図をお示ししてご提案しています。
見える化 → 行動 → 変化

変化というのは、経営の変化ということです。
行動というのは、マネジメントにおける打ち手ということです。

見える化により得られた判断材料を元に、打ち手を打つ。
それによって、経営に変化をもたらす。
もちろん、売り上げを増やす、コストを減らす、利益率を上げる、顧客を増やす、
スタッフを育成する、等々の経営指標の変化ということです。

つまり、簡単に言えば、見える化は行動するため。
行動なくして見える化なし。

そんな風に考えています。


引き出す力 × 絞り込む力 × 伝える力

コンサラート松浦様本日の坂東市雇用創造協議会【たけのこ】が主催する平成25年度 厚生労働省受託事業 実践型地域雇用創造事業、新商品開発・ブランド創出セミナーでは、株式会社コンサラートの取締役を務めていらっしゃる松浦様に神奈川県は葉山からお越しいただいてお話をしていただきました。

松浦様は、コンサルタントとしてのお仕事の傍ら、農家の「こせがれ」として、山形のご実家で栽培しているお米をブランド化して、自らマルシェやネットで販売されています。今回は、その活動の中でご自身で経験してきた気づきを元に、新商品開発や販路開拓のコツをアドバイスしていただきました。

事例の一つとしてご紹介いただいたのは、同じ銘柄のお米でも販売場所や売り方、ブランドによって価格が様々だという点。
農協買取り価格から精米店での販売価格、百貨店での売価、ネットのモールでの売価、希少な栽培米の値段、等々を比較。
なんと、売価は2倍、3倍どころではなく、最大50倍もの価格差があるそうなんですね。

同じ新商品を開発するなら、できるだけ高く売りたい、高く買ってほしいですよね。
そのためには、「引き出す力 × 絞り込む力 × 伝える力」で取り組むことが必要とご紹介いただきました。

キーワード
・こだわり、人「作っている人」「売っている人」、できるまでの過程
・モノではないコトの価値
・「レタスの美味しい食べ方講座」
・外からの目線 「若者」「よそ者」「馬鹿者」
・外の友達に聞いてみる、これ買う? 同じ考え方に凝り固まってしまう?
・「いいね!」ではなく「買う!」というか
・徹底的に絞り込む
・量販店とプロショップ
・お客様からいただいた感想を活かして伝える
・必要な情報は正直に出していく、隠さない
・世界観
・フェイスブック活用のポイント
・無料ネットショップ Stores.jp、theBase.in

様々な着眼点を、実際の事例を通じてわかりやすくお伝えいただきました。ありがとうございました。


東洋経済2/8号「強い農業」とってもよくまとまっています。

東洋経済2/8号今週2/8号の週刊東洋経済は農業特集。
「強い農業 世界で勝つためのヒント」

とってもよくまとまっています。
農業の現状、海外への展開の事例、地域をまたいだ連携への取り組み、「コメピューレ」の話、畜産、オランダ、減反政策、企業の農業参入、農業ファンド、農業起業家、次世代農家、新規就農者、農業のサービス化、といったように、昨今の農業関連キーワードが満載です。

週刊誌などでの農業特集はこれまでも時々行われていますが、中には、どこかの記事の焼き直しレベルで新鮮味に欠けるものもありましたが、今号の東洋経済は非常に充実した内容と感じます。

記事に登場する農家さんの圃場規模をピックアップしたものが以下。
今のアグリビジネスの勢いの一旦を感じることができますよね。
・横田農場(茨城県)103ヘクタール コメ
・ヤマザキライス(埼玉県)70ヘクタール コメ
・サラダボウル(山梨県)3ヘクタール トマトハウス
・信州ファーム荻原(長野県)110ヘクタール 小麦、ソバ、大豆
・東日本コメ産業生産者連合会(秋田県ほか)目標1万ヘクタール コメ
・穂海農耕(新潟県)50ヘクタール コメ
・サンワアグリビジネス(茨城県)160ヘクタール 白菜
・染谷(千葉県)190ヘクタール コメ
・イオンアグリ創造(茨城県ほか)200ヘクタール キャベツ、白菜など
・久松農園(茨城県)3.5ヘクタール ニンジン、大根、キャベツなど

「コメピューレ」の記事も面白かったです。
例えば、あんぱんのパンに、小麦10に対して、コメピューレを3の割合で加えるなどの加工用途で用いられるそうで、コメの乳化作用によって通常のパンに加える一部の添加物や砂糖が不要になるとのこと。
今後ちょっと注目ですね。

以上、農業を学びたい、農業に参入したい、農産物の調達方法を変えたい、といった好奇心を充足してくれる一冊としてオススメします。


農業IT本を出版しました。「記録農業 スマホ農業 農業を「見える化」する方法」

2009年に新規就農したことをきっかけに、ITと農業の組み合わせに取り組んで5年になります。
2011年からは木更津のイーエスケイさんと二人三脚で農業ITアプリ「畑らく日記」のプロデュースをお手伝いしてきました。

先般、その「畑らく日記」のユーザー数が1000を超えるまでになりました。
これが何を意味するかと言えば、スマホアプリで栽培履歴をつけている農業者、つまり、「スマホ農業」の実践者が、日本に一千人いるという事実です。
今回、その事実にスポットライトをあて、「畑らく日記」とその周囲の出来事を通じて「これから」の農業に役に立つ情報をまとめた農業IT本を出版することにいたしました。

題して「記録農業 スマホ農業 ~農業を「見える化」する方法~」。
記録農業スマホ農業農業IT本

~本文から一部抜粋
これまでの農業は、家業としての経営が中心でした。子供たちは幼少のころから農作業を手伝い、父親だけでなく、祖父や祖母、母親も一緒に、家族三世代に渡って農業を営んできました。
そこには、様々な経験が有形無形のノウハウとして一家の中に積み重なり継承されていたことでしょう。豊富な経験値が家族として共有され、厚く蓄積できていれば、自ずと勘が働きます。経験を共有している家族の賛成があれば度胸を持って経営判断もできます。豊富な経験が自ずと歩むべき道を照らしてくれていたのだと思います。
作物の生育情報、何がどれだけ売れているのか、売れ残っているのか、どこに人手がかかっているのか、そういったことはある程度全部見えていたのでしょう。あるいは、高度成長期で農業においても比較的見通しが効いた時期もあったのかもしれません。
ともかく、見えているならそれでよいのです。ですから、家業が中心だったこれまでの農業には、データは特に必要とされなかったのだと思います。
ところが、「これから」の農業では、前述のように、「圃場での経験」ゼロからスタートする機会が多くなります。また、経営規模が拡大してくると、全てを一人の経営者だけで見通すことは不可能になってきます。家族以外の従業員が働くことも多いでしょう。新たに独自の販路を開拓したりすれば、さらに経験不足の領域が増える。知らなければいけない知識の範囲も増えてくる。真っ暗闇とまでは言いませんが、薄明りの中を歩いているようなものでしょう。ぼんやりと見えているような、見えていないような。
必要な情報が欠落しているまま経営を行いますから、経営判断が粗くなります、精度が低くなります、間違いやミスする確率も高くなり、次第に経営が弱くなっていきます。
農業も、見えなくなってきたのです。見えなくなってきたから、拠り所としての「データ」が必要になってきたのです。
ここまで~

出版にあたり、直接間接にご支援、ご助言をいただいた多くの皆様、農業の先輩方、農業関係者の皆様、農業IT関係の方々、イーエスケイの皆さんに、この場をお借りして心より感謝を申し上げます。

記録農業 スマホ農業
~農業を「見える化」する方法~

目次
第1章 「スマホ農業」黎明期
第2章 「これから」の農業
第3章 これからの農業経営に必要な「KKD+D」
第4章 スマートフォンのインパクト
第5章 どう始める?「スマホ農業」
第6章 無料アプリ「畑らく日記」
第7章 「畑らく日記」実践編 活用の仕方
第8章 「畑らく日記」応用編 JGAPと有機JAS
第9章 「スマホ農業」の効果
第10章 「スマホ農業」べからず三選

著 者: 堀 明人
発行者: 谷村勇輔
発行所: ブイツーソリューション
価 格: 840円+税

Amazonにてお買い求めいただけます。
※10冊以上まとめてのご注文でしたら当方へ直接ご連絡ください。
 

※本書をテキストにした「農業見える化研修」の企画もご提案いたします!


農家民宿の先駆者たち 原点はどこに?

CSC_0108_金曜日に続いて、今日もまちむら交流きこうの農村漁村コミュニティビジネスセミナーに参加してきました。
今日のテーマは「農家民宿開業支援編」。
別に私自身で農家民宿を開業しようというわけではありませんが、アグリビジネスの一つの形として、それを実践する方々のお話を直接聞ける貴重な機会ということで、仕事の予定を工面して申し込みました。

最初にお話いただいたのは、私の出身地域でもある埼玉県武蔵野の所沢市で、古民家付き農園「corot」を運営している、株式会社corot 代表取締役 峯岸様のお話。

正直に言って、「うらやましい」の一言です。
もちろん、開業までの苦労話などお聞きしましたし、集客や運営の苦労などいろいろあるでしょう。しかし、何よりも、自分の実家に里山と古民家があるなんて、なんとうらやましいことでしょう。
私自身が7年程前に、勝手に夢に思い描いていた「里山ビジネス」がそのままここにありました。

古民家と畑と裏山と竹林。貴重な財産ですよね。しかも、所沢市にある。
そうですね。大切なものは自分の足元にあるのですね。足下にある「石」を磨けば「玉」になる。
隣の芝生をいくらみても足元の「石」には気が付きませんから。

二番目の方は、長野県の人口3180人の小谷村(おたりむら)で、古民家ゲストハウス梢乃雪を営む辰巳様。
小学4年生で山村留学制度で大阪の高槻市から小谷村に出来た縁がきっかけで、23歳の時に移住したとのこと。

仕事とプライベートの垣根をくずして、宿がライフスタイルの中心になっているとのことで、Facebookでのコミュニケーションも、「素」が出て、お客さんではなく「本当の友達」とつながっている、そんな辰巳さん。
「お客さんが遊び方を知っている」という一言に、梢乃雪のスタイルが現れている感じがしました。

「宿が小谷村の入り口となり 一晩を小谷で過ごし 見て 知り 語り 小谷村を棲家とするということを考えるきっかけとなる媒体となりたいのです。」

山村留学で過ごした小谷。自然の移ろい、里山の風情を愛でることができる自分の故郷。本当に小谷が好きで、小谷村を無くしたくないから、等身大で自分ができることに取り組み続けるという、穏やかな覚悟が伝わってくるお話でした。

三番目の方は、静岡県富士市でご両親の他界をきっかけに実家の農家に戻られた、農家民宿chanoki 主宰 豊田様。
ご両親が残してくれたブルーベリー園の摘み取り体験からスタートして、農家レストラン、加工品、そして、農家民宿と展開されています。

豊田さんはとても「連携」「つながり」を大切にしている方。
無理を周囲や自分にも強いるのではなく、柔軟にかつポジティブに「だったらこうしよう」と前向きに新しい価値に向き合っていく。
共感できた言葉は「なんて農業って楽しいんだろう、に変えていきたい。」ということ。
イベントでも、あえて異業種の人とコラボして、関心を持ってもらえる人の輪を広げようとされています。
まちづくり協議会に参加して連携して実現した「アートピクニック」というイベントなどは、どの地域でも地域活性のツールとして展開できそうな感じでした。

6次産業化でも、ブルーベリーのドレッシングなど、「今まで利用されていた範囲を超えて」と、枠にとらわれず、外と結び付けて、常に壁を越えて発想することを心がけているそうです。

仕掛けが上手な人は、知恵と情熱が尽きることなくなんとか打開策を考える人なんですね。

お三方共に、「地元出身」というのがキーワードと。
地域に受け入れられてナンボ。地域と共に歩むことの大きな価値をあらためて感じました。
私も、我孫子のブルーベリー園では、焦らず、地道に地域にとって良い結果を出し続けて受け入れていただけるよう努力していきたいと思います。

赤裸々な生話満載で、とっても充実したセミナーでした。

元気をいただけて感謝。


和歌山県 早和果樹園とICT農業

DSC_0198_まちむら交流きこう(一般財団法人都市農村漁村交流活性化機構)が主催する、農村漁村コミュニティビジネスセミナーに参加してきました。同機構の神田の事務所で行われたセミナーは、少人数のセミナーでしたが、有料だけあって、内容は濃いもので大変満足。

最初は、日本一のみかんの産地である和歌山県の株式会社早和(そうわ)果樹園 代表取締役 秋竹様 からのお話。
これまでの歩みと味へのこだわり、農産加工への展開と、ヒストリーをお話いただきました。
伊勢のおかず横丁で販売している様子は、テレ東のワールドビジネスサテライトでも紹介されたそうです。
こだわりの発信力がすごく、「早和果樹園 動画」で検索してみると、社長が丁寧に語る動画がたくさん出てきました。良いものをつくり、同時にそれを伝えること。両方あって初めて商売は成り立つのですね。

社是は、「にっぽんのおいしいみかんに会いましょう」。
みかんが市場に溢れる中、意を決して共撰の法人を設立した当初から、とにかく一般のみかんとは一段階違う「おいしいみかん」をつくるということにこだわってきたそうです。
私自身農業者として、農業者、食べ物の生産者として当たり前の、そして、ど真ん中の志の大切さに気付かされました。
おいしさを追い求めることが、農業者の基本の基本ですね。

コツコツと努力を重ねて大きく成長してきた同社。社長に「ターニングポイントを一つあげると何ですか?」と質問させていただきました。
社長は、「7農家で法人を設立した時だと思います。みかんが市場に溢れている中で、利益が出にくい市場環境の中、新たに商品加工への挑戦なども含めてなんとか前に向けるようになった」とお答え下さいました。
「覚悟」というんでしょうか、気持ちがあっての経営なんですね。
カタチとしての法人化には意味がありませんが、法人化というカタチを選んだことで覚悟が決まって前進するパワーが出てきた。
非常に勉強になる言葉をいただきました。

加えて、思いがけずラッキーなことに、この早和果樹園さんは、以前新聞記事でチェックしていた、富士通と一緒にみかんの実証事業をしている農業者さんでした。
富士通さんとの取り組みの内容もお伺いでき、講演終了後には個別にずいぶんと細かい質問までしてしまいました。
富士通さんと一緒に取り組んだことで、新しい気づきをたくさんもらったというお言葉が印象的でした。

20140131_早和果樹園様
(出所:株式会社早和果樹園ホームページ)

講演のもうお一方は、コーソー経営研究所の所長 後久(ごきゅう)様。
地域活性化プランナーとして長年地域活性と農商工連携、6次産業の支援に携わってきた方で、具体的で実践的な6次産業化の要点を学ぶことができました。

やっぱり、実践している人の話を聞くと、いろいろな気づきが得られますね。
早和果樹園さんの「味一しぼり」。本当に美味しそうだったので、早速オンラインショップで購入しちゃいました。


十勝しんむら牧場&おおやま夢工房

6次産業化セミナーを聞きに、埼玉県の大宮に行ってきました。

大宮の地に立ったのは久しぶり。
高校時代はサッカーの遠征などでよく立ち寄った街ですが、駅の様子も変わっていてほとんど記憶が蘇らない。
年月が経って少しずつ街の様子も変わっているのか、単に物忘れがひどくなってきたのか。

さて、今日のセミナーの目玉は事例発表のお二人。
お一人は、有限会社十勝しんむら牧場 代表取締役社長 新村様
もうお一方は、株式会社おおやま夢工房 専務取締役 総支配人 緒方様

新村様が紹介された、「十勝しんむら牧場の「在り方」」という資料にはグッときました。

「食べる人のための農業を実践し、次世代に継承し続ける企業」

という経営理念を中心に置き、お客様、スタッフ、お取引先様、地域、社会、土、動植物、環境といったピースをジグソーパズルに見立てて並べられています。
経営的には足下にも及びませんが、自分の農業経営の理念とも近いところがあって学ぶところが多くありました。

緒方様からは、中山間地にあって「梅」という地域資源に徹底的に力を注ぎこんで、ついには、世界リキュールコンテストで金メダルを獲得するまでに至ったお話。
ニッカウヰスキー様とのコラボの経緯なども含めて、地道で具体的で優しく、力強く、夢のあるストーリーでした。

お二人に共通して感じたのは「一点集中」の力強さ。

「一点集中」というのは、ターゲットを絞ることですね。
そしてそこを「深掘り」することとよく言われます。
しかし、最近感じているのは、その本質は実は「深さ」にはないということ。

図示したように、一点に集中すると、単にその点を深くできるということではなく、「その向こう側」の広い空間に飛び出ることができる。
「その向こう側」には、無限の空間が広がっている。どこまでもどこまでも、広げていける、追い求めていける。

勘違いしていました。
「一点集中」するのは「怖い」ですよね。
ターゲットを絞る、一つの強みにこだわる、商圏が狭くなる、売上・利益が十分確保できるのか?本当にそのお客様だけでよいのか?

でも、実は怖いことはなにもなかったんですね。
「一点集中」すれば「その向こう側」に行けるんですね。

一点集中
 


農業とIT:「畑らく日記」での記録例「記録」

無料で使える農業アプリ「畑らく日記」。兼業農家である私自身も自分自身の農作業履歴管理に使っています。テスト段階からの利用も含め、「畑らく日記」を使い始めてほぼ一年が経過したため、実績データをダウンロードして、Excelを使って簡単に集計してみました。
「畑らく日記」を使って、実際に何が見えるようになるのか、ご覧いただければと思います。

◆作業別工数割合
 作業別の作業時間を集計すると、一年間、どの作業にどれだけ時間を割いているかが見えてきます。小生の場合には、草刈りに35%の時間を費やし、次いで、2013年から営業開始したブルーベリー観光農園の受付に18%、観光農園の造園作業に18%を費やしているという割合が見えてきました。
 これにより、今後、草刈りや受付業務の中で定型化・マニュアル化できるような作業が定義できれば、パートやアルバイトを雇用することが計画でき、その分だけ、経営者としての私の時間を他に振り向けることができるようになるという選択肢が見えてきます。

◆圃場別作業別工数
 先ほどの作業別工数を圃場ごとに見ていけば、まだ観光摘み取り園を開園していない「B圃場」の今後の必要工数が推測できるようになりました。

◆曜日別作業別工数
曜日別の工数も、こうしてデジタルに見えるととてもわかりやすいですね。小生の場合には、木曜日は比較的他の仕事を入れているようで、金曜日と月曜日に作業が集中している傾向が見て取れます。

PDFファイルは、千葉IT経営センターのHPからダウンロードいただけます。


許認可型社会インフラ企業のビッグデータ

JR東日本のSuicaデータ、NTTドコモの空間統計データ、それぞれ、事業化に動き出したビッグデータ元年の様相。
たしかに、NHKスペシャルでもみたように、ビッグデータにより、今まで見えなかったものが見えるようになり、新しい価値創造への大きな可能性を感じる。個人情報保護の問題についても、マイナンバー制度のシステムでも採用される概念である、データと個人特定情報を別々にわけて管理するという手法を採用すれば、性善説では問題は解決できる。

むしろ、気になるのはそのビッグデータの利用条件の方。

まず最初にビッグデータ分析というもののアプローチ面。
NHKスペシャルでもみたように、最初から答えが分かってビッグデータを分析するというアプローチはない。いくつかの不確実な仮説があって、それを少しずつ分析検証していくことで何らかの成果が見えてくる。八百屋で野菜を買うようなものではなく、一定の期間試行錯誤する、というのが利用の在り方。

極端に言えば、試行錯誤の結果、まったく企業活動としての成果(=利益)に結びつかない分析結果に留まってしまう場合もある。それでもデータは分析しないと見えてこない。

つまり、お金がかかるから分析をあきらめる、という行動になってしまわないか、という懸念。
まあ、民間企業はそれも含めてやるかやらないかすべては経営者の腹積もり次第だけど、特に、中小企業そして、大学や研究機関、行政機関でのビッグデータ利用にブレーキがかからないかどうか。

とはいえ、JR東日本でもNTTドコモでも、運営上の最低限のコスト(それも、通常の交通・電気通信サービスとは別の稼働に係るコスト)は発生するので、そこの費用をシェアするのは当然の世界。また、コストがかかる以上、一定以上の利益を求めるのも当然の権利。収支トントンなら株式会社が成り立たない。
なので、できれば、そういった一定額の負担に加えて、プラスアルファの部分は、レベニューシェアのような形になっていると良いなと思う。得られた「価値」の対価をシェアするようなカタチ。もちろん、「価値」をどう計算するかはめちゃくちゃ難しいけど。
あるいは、行政や中小企業(の連合体)が利用する場合には、少し利用条件をお得にするなど、工夫を是非してもらいたい(立派な企業だからそんなことは既に検討済みです、ということかもしれませんね)。

もう一つ気になるのは、既に民営化されているとはいえ、そもそも許認可を受けて、参入障壁がある中での社会インフラを担う企業が、その事業を通じて得られた情報を完全に我が物にしてよいのか、という点。
社会主義的考え方なのかもしれないが、なんとなく腑に落ちない部分がある。

新たな社会インフラであるビッグデータ。それは、多くのインフラ事業が最初は国営から始まったのと同様に、国の関与が必須の分野じゃなかろうかと思う。インフラとして特定企業の財産というよりは、国としての財産にして国力を上げる方向で利用できる環境づくりをしてほしい。(イデオロギー的な発想ではなく、経済的発想として。)

とはいえ、既に民営化されている社会インフラ企業であるから、事はそう簡単ではないですよね。関係の方も頭を悩ましていることでしょう。
一つの仕切り方としては、例えば、ビッグデータの一部(データ項目が100あるとして半分の50とかいう意味の一部、標本数は維持しつつデータのリッチさでいう一部)については、国の機関(どこかの財団法人とか?)が一括して集めるようなルールにしてはどうだろう。その国の機関は、それを、行政や中小企業など、必ずしも費用対効果が明確に見えないような利用者にも限定的負担で利用できるようにする。国の財産として利用する。

例えば、NTTドコモの空間統計であれば、人数情報までは国でシェアする、そこには性別や年齢などの情報は付与されない。それが欲しかったらNTTドコモにお願いする。人数情報だけでも、それなりのことができるようになると思う。
そんなことをしてくれたらいいのに、とニュースを見て思いました。


BCN Bizlineでご紹介いただきました。

BCNさんのオンライン媒体「BCN Bizline」にて、当方がご支援した「畑らく日記」プロジェクトについて、記事を掲載いただきました。

IT経営の真髄 ITCの支援で企業はこう変わる!
119.イーエスケイ(上) ITCと協力して農業向けアプリを開発
 
120.イーエスケイ(下) 農家の生産管理を支援


ビッグデータの本当のインパクト 新しい「小資源型経済」へ!?

今夜はNHKスペシャル「震災ビッグデータ2」が放送されました。
携帯電話のアクセス履歴やツイッターのつぶやき、帝国データバンクのデータを解析することで、復興のカギとなる動きが見えてきた、というもの。
あらためて、ビッグデータのインパクトを感じたかたも多かったと思います。

少し話がそれますが、ちょうど昨日、10年前の本を書棚から出してきて読んでいました。
「人口減少 日本はこう変わる」(古田隆彦 PHPソフトウェア・グループ発行)
これは、私が独立する前夜に手にした本で、これからの社会では大きな価値観の変化が訪れるという切り口に大きな影響を受けたものです。

この本の理論的骨子になっているのが、文中で紹介されている「人口波動」という理論。
乱暴に説明してしまえば、石器時代から今日まで、ある切り口で人口増加を見ると、結局は5回同じことが繰り返されているというもの。
人口増加の流れの中で、当代末期には人口増加スピードが加速して、当時の技術的常識の中での人口飽和状態に近づく。そこで人々はストレスを感じ(満員エレベーター化する社会)、攻撃的になり、そして、攻撃性をおとしてひきこもる、という流れ。
 石器前波
 石器後波
 農業前波
 農業後波
 工業現波

しかし、末期には何らかの技術革新(石器→農業→工業)が起こり、あらたな人口キャパシティの世の中に変化して、人口増加が続いていく、というもの。
元に戻りますが、ビッグデータは、まさにこの時代を変える技術革新ではなかろうか、と最近感じています。

ビッグデータも情報処理技術の一つですが、今までの情報処理と何が違うのかといいますと、今までの情報処理は、人手の作業を効率化する、というのが基本的概念だったと思います。
 多くの計算を機械にやってもらう、そのスピードをあげる。
 遠くの人に連絡をとるのに、飛脚から電信へ。
これは、石器・農業・工業という大きな時代の流れでいえば、あくまで「工業」という社会の中での生産性向上だったと思います。
産業経済の根幹は三次産業・製造業で、産業革命以降ずっと変わらない。

これに対してビッグデータは、これまでの情報処理とは、まったく違うインパクトをもたらします。
「見えなかったものが見えるようになる」というインパクトです。

NHKスペシャルでは、以下が解説されていましたね。
・携帯電話のアクセスログを解析することで、リアルに近い住民数の推測ができるようになった
・帝国データバンクの売上増減情報と取引先情報を分析することで、コネクションハブと呼ばれる中核企業が見えてきた
・つぶやきを解析することで、人々の意見の変化まで終えるようになった

「見えなかったものが見えるようになる」となにが起きるのでしょうか?
わかりやすく話をピンポイントで例示しますと、「コネクションハブ」の企業がわかれば、投資会社はそこに投資するようになる。そことの取引を望む企業が増える。経済的な失敗が減る。
リアルに近い住民数や人の流れががわかれば、例えば小売店の出店リスクが減少して、儲けが出やすくなる。
わかりやすくお金の話だけしましたが、つまりは、より経済活動が効率的になるということです。

経済活動が効率的になるということは、ムリムダムラが減っていくということ。
資本や資源や時間を無駄にしなくてすむようになる。
少ない資本で、少ない資源で、効果を最大化できるようになる。
食品ロスのようなことも減ってくる。
在庫を抱えて困ってしまうことも減ってくる。
渋滞なんかも減るかもしれない。
理屈で言えば、最適な電力配電網のようなものができれば、今の半分の発電力で経済が成り立つかもしれない。

これまでの工業現波の世界では、当たり前に「仕方ないよね」といってムリムラムダにしてきたことが不要になる。
これは、新しい「小資源型経済」の始まりではないでしょうか。

社会の前提が随分と変わると感じます。
大会社志向のようなものへもインパクトがあるでしょう。
大きくなくて良い。小さくても知恵があればよい。逆に大きくても知恵がなければダメ。

その意味で、ビッグデータは、社会インフラとして利用できるものにしなければいけませんね。


ビッグデータとBI(ビジネス・インテリジェンス)

ビッグデータとBI(ビジネス・インテリジェンス)。
人によっては、両者を同じようなものとして捉えることもありますね。

「BI」は、販売データや顧客データなどを統計分析することで経営に役立てようというもので、分析ツールやOLAP的なツールなど、様々な製品も出されています。私自身、マーケにいた際にも販売データ分析に利用していました。
概念としては、「ビッグデータ」も確かに同じようなもので、企業が入手しうる様々なデータを分析利用することで新たな経営価値を生み出そうということ。意味合いとしては「BI」と同じと言っても良いかもしれません。
ただ、本当に同じだったら同じ言葉が使われるわけで、違う言葉が使われたニュアンス・背景といったものも含めて理解するならば、私は次ように両者の違いをとらえています。

BI:既に存在しているデータを分析すること
ビッグデータ:今はデータとして存在していないものを集めて利活用すること

「カーナビの走行履歴」を集めて価値に変えたのが3.11震災直後の話。
ショベルカーにセンサーを付けて走行データを集めて価値に変えたコマツの話。

どの企業においても、自社にまつわる業務プロセスの中に、まだ「データ化」されていない領域が数多く存在している。その中の一部を計測し、「データ化」することで、大きな経営的価値が生まれる。
それはどこか?ということが最も重要な「問い」ですね。
集まったデータをどう分析するか、といったレベルの話題は「BI」の世界。
ビッグデータは、意思を以てデータを集める。すなわち、集める前からどう分析するかのイメージがある世界。

データが価値に変わる時代にふさわしい用語が「ビッグデータ」と思うのです。


大阪狭山市が基幹業務をクラウド化

ZDNetの記事によれば、大阪狭山市が財務管理や人事管理などの基幹業務システムからグループウェアなどの内部情報管理システムに、NECのクラウドサービスの利用を始めたそうです。

既存の基幹システムからの「移行」はさぞかし大変だったのだろうと想像します。
データの移行、マスターの移行、オペレーションの移行、・・・
様々なイレギュラー業務については、どうしたんでしょうね。
常識的に推察すれば、一部分は移行せずに利用を続ける業務などもあったのでしょう。
業務(=行政サービス)を取りやめた、とかいう部分もあるのでしょうかね。

今後のクラウド利活用についても関心があります。
クラウドサービスは、導入してからのプロジェクトがむしろ肝心。
機能をアップしていったり、他システムと連携・マイグレーションしたりするのが、本当に大一番になるのでしょう。

今後、関心を持ってウォッチしてみたいと思います。

http://japan.zdnet.com/business-application/case-study/35025775/


無線LANのセキュリティ 総務省の取り組み

週末にIT時事情報をチェックする習慣づけを自分にしようと、今朝から早速始めてみました。

まず一つ目。
「総務省が企業での無線LAN導入の手引書を策定(2012/12/14)」
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20121214/444562/?top_nhl

最近は、ゲーム機やスマホなどでの無線LANの利用拡大を背景に、企業や自宅、公衆環境でも無線LANアクセスが充実してきました。何かが便利になると、一方で負の側面はあるもので、ICT分野では、やはり「セキュリティ」が気になるわけですね。

そんな社会的課題に対して、総務省が取り組んでいる、というニュースです。
今回のニュースは、「一定の技術的知識を持つ管理者がいると想定される企業を対象に」というものとなっていますが、実はこれ以前に「個人向け」という手引書が公表されていましたので、以下にあわせてご紹介しておきます。
なお、中小企業においては、まずは、この「個人向け」の方をチェックすると、わかりやすくて検討しやすいと思います。

【個人向け】
「一般利用者が安心して無線LANを利用するために」の公表
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu03_02000029.html

【企業向け】
「企業等が安心して無線LANを導入・運用するために」(案)に対する意見の募集
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu03_02000033.html


農業アプリ「畑らく日記」を応援しています。

農業アプリ「畑らく日記」を応援しています。

「畑らく日記」は、農作業をする誰もがその場で簡単に栽培記録をつけることができる日記アプリです。手書きのノートでは残せなった質の高い、膨大な情報を簡単に確実に記録することができますので、思いもかけない「気付き情報」に出会えることと思います。

10/2以降ダウンロードできるようになるそうです。
こちらからどうぞ。
http://www.hata-nikki.jp/


農業とIT 中国の野菜が日本の野菜より「安全」になる日

中国の野菜は農薬漬けで食べたくない、という人が今は多い。
だから国産志向。直売所も大人気。
だが、果たして国産品は「安全」なのだろうか?

そもそも「安全」の基準が無い。
ということは、絶対的尺度で「国産が安全」と言っているのではなく、
「中国産よりは安全だろうと想像している」から「国産が安全」と言っている。

実際、先日、千葉県柏市の某直売所で地元の農家が出品した野菜に
基準値以上の残留農薬が検出されて大騒ぎになったとニュースに出ていた。
誰しも、「あれっ?」と思ったはず。

「国産って、直売って、地産地消って、安全やら安心の代名詞ではなかったの??」

グローバルな視野でみると、農作業の安全基準であるGAPが世界でスタンダードになりつつある。
ヨーロッパでは、輸入する農産物はGAP基準でないとNGだそうだ。
日本でも適用産地を増やそうとJA/国は動いている。

GAP基準が本質的に安全・安心か、という議論の余地はあろうが、
このグローバリゼーションの世の中では、”スタンダード”ができてしまうとそれは強い。
抗うよりも乗ってしまった方がトク、というムーブメントになる。
だから、GAPの流れは変えられないと考える。

ここで、日本よりも先に、中国がGAP対応してしまったらどうなるのか、と考えてみる。

実際、例えば日本に農産物を輸入する日本商社や日本の食品メーカーが
中国の農場を直接指導している実態の中で、組織的に安全な品質基準に
取り組む動きが生じないと考えるのはむしろ非現実的だろう。
世界の農産物の生産はどんどんと組織的に安全品質基準を守る方向に動くと考えるのが道理。

人ってラクなことを選択する生き物だから、個人ベースでは面倒なことはやらない。
でも、組織ではイヤなことでも業務ルールになればやらざるを得ない。
GAPのような品質管理基準は組織的農業にとって取り組みやすいもの。

となれば、中国で組織的農業を行う企業が生産・輸出する農産物は、
どんどん安全な評価を得ていくトレンドにある。

ひるがえって、「農家」というように家族労働というイメージが強い日本の農業。
組織というより個人が主体な農業は、GAPにきちんと対応できるのか?

まあ、こういう議論をするときに、十把一絡げに議論しても本質が見えない。
農業就業人口261万人が全員それ(GAP)に向き合う必要はない。
65歳以上の農業者にGAPと言っても仕方ないし、教職員や公務員をしながら
米作をしている兼業農家の方を対象にしても議論がおかしなことになる。
農業を本業として飯を食っている人、農水省の定義でいう「主業農家」がそれに
向き合うべき人たち。日本で36万戸いる。
(恥ずかしながら、小職も主業農家には含まれない・・・。)

その36万戸がどうやってGAPに対応するのか?

一つは組織化。
これまでも法人化や組合化は進んでいるが、今後はどんどん組織化の動きは
強まるだろう。海外に農産物を輸出するにしても、国内の食品メーカーや外食
産業と契約栽培するにしても、個人ではとても事業にならない。組織で取り組む。
そこでは、自然にGAPに取り組む。

ただ、結構農家って、誰かに属したくないという気持ちで農業を選択した人って
多いように思う。(自分もそうだし、周りの就農者もそういう風に見える。)

そういう組織化を志向しない農家はどうする?
「GAP対応の中国野菜は安心」という評価がスタンダードなものになった日に、
そういう農家は直売所でどうやって自分の野菜を売り込むのか?

「有機無農薬で作ってます」といっても、「本当か?」ってなるわけですよ。
「証明しろ」と。結局、GAP(あるいは同等のもの)を求められる。

それじゃ、あきらめて組織化を志向する?
いやいや組織に入っても面白くないでしょう。そういう人は。

じゃあ、個人で頑張ってGAPに準拠するしかないですよね。
その時に、手帳に手書きメモでは対応しきれない。
いろんな帳票に転記するだけで夜が明ける。
寝る間がなくなりますよね。

そう、だからそこに「IT」が必要になるだろうと僕は考えています。
組織化を志向しない「農家」が、ミニマムの記録作業でGAP等の
品質管理基準を満たしていくためのITツール。

そんなITツールを生み出したいな。

(当社代表の旧ブログ「もっと元気に働こう!」から転載)


中小企業の生産性をアップする”周辺業務”のIT化手法

Twitterで次のようなご質問をいただきました。
〉 @akihori0530 クラウドCRM屋で営業企画をやっている者です。向学のためにご教示いただければ幸いです。不躾で恐縮なのですが、デヂエを中小企業に広めようと思われる理由って何なのでしょうか?

こうしてご質問いただくのはありがたいことです。
自分自身の考え方を整理できる機会ですので、次のように整理してみました。

◆理由1:よいツールだから。
別にデヂエという製品でなければならないわけではありませんが、自分がこれまでデヂエを使っていた経験から、とても良いツールだと評価しています。
何が良いツールかというと、機能的には、CMS的画面でDB設計・運用ができてしまうこと。効用的には、現場の情報活用能力が高まること。
Salesforce.comとも似ていますが、よりシンプルなLook&Feelは中小企業に向いている。
Notesにも似ていますが、維持メンテが圧倒的に容易であり、人材が限られる中小企業に向いている。

◆理由2:中小企業の即効性ある経営強化には”周辺業務”の情報化が効果ありと考えているから。
基幹業務の情報化も含めて、売上やコストの改善に役立つ手はいろいろ実施してきている中小企業。売上・コストを劇的に改善する秘薬にはなかなか出会えないのが現実です。
そんな中で、まだ手つかずの領域が日常何気なくやりすごしている”周辺業務”。

販売動向をExcelで集めて帳票を作ったり、製品の仕様をExcelと共有ファイルサーバを駆使して一元管理したり、お客様からの声や代理店からのフィードバックを都度報告書としてまとめたり、・・・。
要するには、見積り受注納品等々という基幹業務の周辺で、個々のスタッフがそれぞれ自分のスキルの範囲でこなしている業務。

分散しているが故に、薄く伸びてしまっていて、問題点に気づきにくい。
実際には、個々のスタッフの生産性に大きなバラツキがあったり、情報蓄積が不十分で十分利活用できなかったり、何かを「あきらめている」ケースが多い。
そこにデヂエを使ってみたらどうでしょう、という考え方です。

◆理由3:ITコーディネータとして中小企業(スモールビジネス)を元気にしたいから。
別にデヂエは大企業でも役に立つツールですし、実際に利用されている企業も多いと思います。
その中で、私はたまたま縁あってITコーディネータという立場で中小企業のIT利活用をお手伝いする機会をいただきましたので、「デヂエを中小企業に」というテーマ設定をしました。
一つ一つの細胞が元気になれば体全体が元気になる、という発想で、日本中のスモールビジネスの活性化にお役立ちたいと思ってます。

――――――
2010年12月8日、日本政策金融公庫水戸支店様のIT経営実践セミナーにて、短い時間でしたが主題テーマをご紹介させていただきました。

骨子は次の通り。
===
1.ハードルの高い基幹業務(基幹システム)の見直しをする前に、”周辺業務”に生産性向上の宝の山がある

2.宝の山の見つけかたは次の3つの軸
  a) 3人以上で情報を共有する必要のある業務
  b) 情報を着実に記録し積み上げていく必要のある業務
  c) 情報を一元的に集約管理する必要のある業務

   それは例えばこんな業務・・・
    ・ お客様からの問い合わせ、クレーム対応リスト
    ・ 商品・製品の詳細仕様情報
    ・ スタッフからの業務報告や日報
    ・ 請負作業工程の進捗把握

3.その”周辺業務”のIT化手法として、5700社、7700部門に導入実績のある「デヂエ」をオススメします

===
こんな感じデス。

このセミナーにご出席いただいたのは、中小企業の経営者の皆様。
1.2.までの話はしっかり伝わったカナと良い印象。
考え方もご納得いただけた様子なので、ある意味ホッとし、自信を深めました。

ただ、3.の手法の紹介では、Excelだとこの用途では限界アリなどお話ししながらあれこれTryしたけど、今一つ「デヂエ」というツールそのものの良さを伝えきれなかったかなと反省。
時間がわずかだったこともありますが、現場の方ではないので、何をポイントに何をゴールにご紹介するか、を今一度整理しなおさなければいけないという感触でした。

中小企業のIT活用力にはまだまだ底上げの余地があると感じます。
我が方ITの専門家の伝え方、表現の仕方、メリットの説明の仕方を工夫すれば、
そこをブレイクスルーできるハズ!そう考えて、もっともっと自分の腕を上げていこうと思います!

資料はGoogleドキュメントにアップしました。→こちら

(当社代表の旧ブログ「もっと元気に働こう!」から転載)