ITをもっと上手に使えばもっともっと素晴らしい世の中になる。

ITはまだまだその秘めたパワーは大きく、こんなもんじゃありません。もっと世の中を良くしてくれるし、幸せにしてくれる。
ITのプロフェッショナル、マーケティングのプロフェッショナルが、もっと適切にその価値、使いこなし方を伝えていかなければなりません。
そういった責務を強く感じて仕事をさせていただいています。


「見える化」 その先にあるもの

IoTへの関心の高まりもあってか、「見える化」という言葉が最近のメディアで語られる機会をよく目にします。

「見える化」とは、日頃は把握しにくい事象や情報を、人の目に入りやすいように加工して提示すること。

IoT関係であれば、センサーやRFIDを使ってモノの動きを計測してグラフ等で表示してあげる。
一般的なITであれば、毎日の売上をリアルタイムで確認できるようにする、とか、
コールセンターで受電した要望をキーワード別に集計してどんな声が寄せられているか確認する、とか、
レジ横に置いたメモに来店客の属性を正の字で記録するなんてのも見える化の取組みですね。

さて、ここで肝心なのは、見える化はなんのため?という視点です。
見える化というのは手段ですから、何らかの目的がある。
目的を見失うと手段に汲々とする。

見える化の目的は何か?

わたしは最近お客様にこういう図をお示ししてご提案しています。
見える化 → 行動 → 変化

変化というのは、経営の変化ということです。
行動というのは、マネジメントにおける打ち手ということです。

見える化により得られた判断材料を元に、打ち手を打つ。
それによって、経営に変化をもたらす。
もちろん、売り上げを増やす、コストを減らす、利益率を上げる、顧客を増やす、
スタッフを育成する、等々の経営指標の変化ということです。

つまり、簡単に言えば、見える化は行動するため。
行動なくして見える化なし。

そんな風に考えています。


IoT活用で変わる中小企業経営@広域多摩イノベーションプラットフォームでの講演

2016年7月25日に、公益財団法人東京都中小企業振興公社様が開催された
IoT関連セミナーでお話をさせていただく機会を頂戴しました。


広域多摩イノベーションプラットフォーム
「中小企業にとってIoT/Industry4.0は必須か~見極める力をつけるためのセミナー~」
セミナー概要はこちら

1.富士ゼロックス様のお話し
2.つながる町工場プロジェクト
 株式会社今野製作所代表取締役 今野様
3.中小企業の見積業務の革新
 株式会社NVT・月井精密株式会社代表取締役 名取様

という大変興味深い学びの多いご講演の後に60分の時間枠を担当したもの。
4.IoT活用で変わる中小企業経営

という演題にて、主に次の点をご説明申し上げました。

1)IoTって、誰か一人が取り組んでいることではなくって、いろんな業界の人たちが、それぞれ汗をかいて新しい技術を磨いていて、それの総体として、IoTという時代になってきた。これは、「やるやらない」の議論ではなく、「そうなる」世界の中で、自分がどう取り組んでいくかのお話し。

2)IoTがビジネスモデルや競争環境を変えるというのは、他でも多く論じられていて、その通り。

3)ただし、現在地をしっかり理解すれば、すぐに取り組めるのは「検出」と「スモールデータの解析」の2つ。

4)Industry4.0でさえ、描かれているロードマップは2035年までのロングスパンなもの。

5)それを踏まえると、短期(1-3年)、中期(3-10年)、長期(10-20年)での取り組みに分けて考えると整理しやすいのでは。

100人を超えるご来場者で、たいへん盛況でしたが、終了後の名刺交換も30分ほどたっぷり時間をかけて
20人以上の皆様と有益な情報交換をさせていただきました。

ご参考に資料を添付させていただきます。(ココをクリック
「IoTに使われない、IoTに振り回されない、IoTを上手に使えば、多くの人々・社会をもっともっと幸せにできる。」
という目線でお話しさせていただいております。



人を助けるIT

6月に入って慌ただしく過ごしていましたが、いつの間にか注目記事が山積みに・・・
どうしてもこの時期は、いろいろ重なるのです。
・7月からのブルーベリー園の営業準備
・今期が始まってから最初のセミナー集中期
・秋以降の商談
・協会の総会や今期活動の始動  等

さて、せっかくの機会なので、その山積みの記事を俯瞰して見ることにしてみました。
昨今はIoTを軸にした記事に注目することが多いわけですが、
なかでも、人を助けるIT・IoT、に自分の注目が寄っていることがわかります。

・トンネル事故防止のためのIoT
・心臓に貼るIoT
・人の代わりに倉庫を動き回って在庫確認してくれるロボット

わたし個人としてのテーマは、あまり寄り過ぎているときには、
あえて他の情報も取りに行く必要あり、ということですが、
やっぱりIT・IoTは、人の役に立ってナンボ、というベースは不変。
今後もこの流れのスクラップが続きそうです。

記事を俯瞰して思うのは、本当に日本全国でいろいろな人が
汗をかいているという事実。
記事になるテクノロジー・試みは、一朝一夕でできるものではないのは
言うまでもありません。
わずかなヒント、きっかけから、やると決めて歩みを始め、
壁にぶつかりながらそれをクリアしてきた。

IT・IoTは、もっともっと社会のために役に立つものになるのは
間違いないと再度確信した次第です。


HACCP義務化 農業者・中小企業には「経過措置」か

日本農業新聞の記事です。
2年後をめどに、HACCP(危害分析重要管理点)の導入が義務化される見通し。
この点は、これまでも専門誌や経済関係のメディアでは議論されてきた論点ですが、
農業者向けの日本農業新聞の一面トップ記事になっていた点に注目しました。

HACCPの義務化は、ロンドンオリンピックでの食材調達でGAPとかHACCPなどの
規格適用が進んだことで、2020年の東京オリンピック・パラリンピックでも同様
な対策が必要、ということで、これまで自分とは関係ないね、ととらえていた
食の関係者・農業者も関心を高めている、という背景だと思います。

記事によれば、大手は8割、中小は3割が現在のHACCP導入率だそうです。
大手でも2割は未導入なんですね。論旨とそれますがここにびっくり。
で、問題は中小7割が未導入。
ここに6次産業化に取り組む農業者も含まれます。
「経過措置」は検討されているとありますが、「例外」という考え方ではないようですから。
10年先を見据えた商売をプランする上では、HACCP対応も必須要件になりそうです。

HACCP対応をサポートするITは確かにありますが、本質的には企業の負担は増えます。
要するにはこれまで管理していなかったことを管理するようになるわけですから、
手間暇は確実にとられるわけですね。
手間が増える→品質は変わらない→売り上げは変わらない。
これでは何のためかわからない。

手間が増える→品質を上げる→売り上げを上げる。
HACCPも投資の一つと考えて、それをフル活用・使い倒してやる!というような
意気込み・マンドセットがあわせて必要ですね。

(2016.5.25 日本農業新聞)


音響通信 車内放送に活用

スマホのマイクは人が聞こえない周波数の音も拾える。
これを利用した「音響通信」「音波通信」を活用したソリューションが少しづつ増えています。

JR東日本が2014年から提供しているアプリでは、ドコモのAir Stampというサービスを活用していて、
アプリを使っている人の位置を音波で検出し、適切な案内を出すというもの。
先日のリテールテックでは、他の企業でも同様の音波通信のソリューション展示も見られました。

そして日経MJの記事。
都営地下鉄と京急が実証実験を始めるそうです。
車内放送や案内板の情報を、音響通信を使ってアプリに送信。
アプリでは、英語・中国語など6か国語に対応して情報表示する。

これって便利ですよね。
自分が外国観光した時をイメージすれば、パリの地下鉄やローマの遺跡の前で
日本語で適切な情報提供してくれる。
Googleさんに頼ればいろいろ情報は出てくるけど、現実には屋外で情報検索するのは
やりにくいし、スマホに集中しすぎるとひったくりなどの防犯面でも心配。
これに自動翻訳機能が組み合わせるとまた、さまざまな応用もできそうです。

ITはもっともっと社会を幸せにしてくれそうです。

(2016.5.23 日経MJ)